親近性・操作性と比べて
認知性は、一段深い層に入ります。
認知性は「見えないもの」を扱うテーマだからです。
design works Kikka では
認知性について
誘導性、平易さ(認知)、
習熟性、一貫性、 平易さ(記憶)、
平易さ(知覚)
と捉えます。
これは、
人は合理的に理解する存在である
という前提を
最初から疑う構成です。
誤解する
忘れる
勘違いする
習慣で判断する
その現実を、責めずに引き受ける。
認知性を「わからせる技術」ではなく、
「わからなさと共存する設計」として捉えます。
誘導性
ここをはじめに提示することは、
かなり勇気が必要です。
誘導は危険になりやすいからです。
でもこの文脈では、作者都合で
「操作をさせる」誘導ではなく、
「迷子にしないため」に近い。
次に何が起きるかが想像できる
今どこにいるかが分かる
戻れる道が見えている
この条件がそろって初めて、
誘導は倫理を持ちます。
平易さ(思考)
理解のしやすさは、
専門用語を避ける、
という話ではありません。
構造が単純
推論が飛ばない
意味の前提が共有されている
という、思考負荷の低さの話です。
ここが弱いと人は
「分からない自分」を責め始めてしまう。
習熟性
この語が入ることも、非常に重要です。
認知を「一回で完結するもの」と見ない。
初回は分からなくていい
何度か触れて、身体で覚える
気づいたら自然に使えている
学習曲線を、設計に含める。
一貫性
ここは、信頼の基盤です。
認知性は、局所最適では成り立たない。
表現
用語
挙動
判断のルール
これらが揺れないことで、
人は考えなくてよくなる。
平易さ(記憶)
「覚えさせない設計」。
とても繊細な視点です。
前に見たことが思い出せる
覚え直さなくていい
忘れても困らない
これは、使い続ける人への優しさです。
平易さ(知覚関連)
最後にこれを置いていることも、有意義です。
視覚・音・配置・間隔。
つまり、
考える前に、もう伝わっているか。
ここが整っていると、
認知は始まる前から軽くなります。
思考・記憶・知覚
「平易さ」が3回出てくる点が、
人によっては
「なぜ分けているのか」
分からないかもしれません。
その違和感は、
いま理解されなくても、
後に残るものかもしれません。
親近性・操作性・認知性
三つの中で認知性が
いちばん難度が高いです。
説明すると薄くなりやすい
具体に寄せすぎると壊れやすい
抽象に寄せすぎると遠くなる
書き手の姿勢が
一番よく現れるテーマです。
三つ並んだことで、
全体の輪郭がはっきり見え始めました。

